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第3期市民後見人養成研修(実務研修5)を東郷町役場で行いました
2020.11.11 Wednesday(16:53)

 実務研修も5回目となり、いよいよ後半に入りました。今回の研修は「後見業務の実際」ということで演習もあり、受講生の皆さんには今まで以上に熱が入っていたように見受けられました。

 

 さて、午前の講義は「監督人の役割・後見制度支援信託 監督人と市民後見人の関係(監督人への報告内容等)」というテーマで、弁護士の新信 聡(しんのぶ さとし)先生にご講義いただきました。

 市民後見人に対する監督人の業務としては、就任時の財産調査及び財産目録の作成に立ち会うこと、家庭裁判所への報告は監督人(センター)を通じて行うこと、報告書は後見監督事務報告書とともに家庭裁判所に提出すること、そして定期面談を実施して本人の財産の変動状況を確認したり、心身の状況や療養看護の状況について聞き取りを行ったりすることなどが丁寧に説明されました。

 受講生の方からは、「監督人をされている先生からのお話だったので、実例を交えて様々なケースを教えてくださり、具体的な業務のイメージがしやすかった」、「市民後見人の仕事が少し見えてきた。私にでもできるかなと少し期待が持てた」などの感想が寄せられました。

 

 続いて午後の講義は「後見活動のポイントの確認 就任時〜終了時までの手続き 事務報告書(就任時)の作成演習」というテーマで、認定特定非営利活動法人東三河後見センター事務局長で社会福祉士の工藤明人(くどうあきひと)先生にご講義いただきました。

 前半では、身上保護と財産管理が後見業務の2つの大きな柱であることが説明されました。そして後半ではグループワークを中心に、「あなたが成年後見人になったとします。まずやることは何?」という流れから始まる演習を行いました。

 演習では、各自が事例検討資料をもとに財産目録や本人予算収支表の作成に取り組み、就職時の事務報告書を書き上げました。受講生の方からは、「実際にワークシートを作成してみて、実感が出てきた」、「実習をすると、何が分かっていて何が分からないのかはっきりした」、「実に細かな作業をしなくてはいけないなと思った」など、演習ならではの感想が寄せられました。

 

 余談ながら、工藤先生の講義資料の最終ページに、「本人の意思を尊重した『本人中心主義による支援』になっていますか?権利侵害になっていませんか?」という問い掛けが掲載されていました。これを読んだ時、新信先生が午前の講義の冒頭で「被後見人にお金を使わせず、貯め込む、あるいは目減りしないことだけを目的にするのではなく、被後見人の心身の状況、収支状況、過去の生活習慣や価値観等を考慮して安定的な生活を送れるよう配慮すべき」と、実例を交えながら話された言葉を思い出しました。自己決定の尊重、そして財産管理面のみならず身上保護面も十分配慮すべきであることを、今日の研修の最初と最後であらためて肝に銘じるところとなりました。

 

 

 

 

 

 


| 2020.11.11 Wednesday | 職員の業務日誌 | comments(0) |

第3期市民後見人養成研修(実務研修4)を東郷町民会館で行いました
2020.11.02 Monday(11:51)

 実務研修4回目となったこの日は青空が広がる気持ちの良い秋晴れとなりましたが、研修会場は感染症対策で扉や窓を開けていたため、時折冷たい風が吹き抜けたようにも思われました。これからの季節、研修会場の室温管理と換気にはじゅうぶん気をつけようと思います。

 

 さて、午前の講義科目は「消費者被害から守る」で、日進市・東郷町消費生活相談員の斎藤立子先生にご講義いただきました。

 講義では「消費生活相談の実態とその対応」、「悪徳商法の手法・被害」、「クーリングオフ・消費者契約法」について学びました。途中、悪徳商法の手口を即興の寸劇で説明したり、クーリングオフを〇×形式のクイズで解説したりするなど、消費者被害の実態を真剣かつ楽しく学ぶことができました。また、斎藤先生がこれまでに受けた消費者トラブルの相談事例も紹介され、その具体的な内容に研修生の皆さんもスタッフも、つい聴き入ってしまいました。

 グループワークで研修生の皆さんが印象に残ったという斎藤先生の言葉を紹介すると、「契約は解除できても、お金が戻ってくるとは限らない」、「無謀とも思われる契約を結んだ本人に対して、まずは本人がどのような思いからその商品を購入しようとしたのか、本人自身から事情を聴く必要がある」、「被害届を出している人は、実際に被害にあっている人の数分の一に過ぎない。なぜそうなのか、そこを考える必要がある」などの声がありました。

 皆さんも万一の時には、身近な消費生活センターに相談するか、もしくは消費者ホットライン「188(いやや)」に電話相談をしましょう。

 

 つづいて午後の講義科目「精神疾患の知識」では、「高次脳機能障害の基礎知識と症例」および「支援に対する基本的姿勢」について、高次脳機能障害相談支援センター笑い太鼓名古屋の相談員である長谷川真也先生にご講義いただきました。

 高次脳機能障害は中途障害であり、障害の認識がない本人に対してはまず本人が生活訓練や職能訓練を通して障害の現実に向き合い、障害の自己認識をもっていただくことの必要性が強調されました。そしてそこを起点として、社会に適応していくモデルを考えていくことの重要性が説かれました。講義では抽象的な概念も多かったのですが、講義終了後のアンケートでは「難しかったが、まあまあ理解できた」との感想もあり、高次脳機能障害を持つ方を知ろうとする研修生の皆さんの熱意が伝わってきました。

 

 振返りのグループワークでは、認知症高齢者の方が必要以上と思われる商品の購入を契約した場合を想定し、各自が後見人の立場からどのような対応をしたら良いのかについて、話し合いをしました。今日の講義で学んだ知識を活かし、皆さんそれぞれが積極的に意見を出し合ったグループワークとなりました。

 


| 2020.11.02 Monday | 職員の業務日誌 | comments(0) |

第3期市民後見人養成研修(実務研修3)を東郷町民会館で行いました
2020.10.16 Friday(17:11)

 実務研修3回目の前日、台風14号の接近により一時その開催が危ぶまれましたが、当日の朝の天候は小雨程度で風も弱まり、心配は杞憂に終わってほっとしました。

 

 さて、午前の最初の講義科目は「自治体の福祉制度」で、「生活保護制度・生活困窮者自立支援法」について、日進市役所地域福祉課福祉相談係主事の春名俊和氏にご講義いただきました。「生活保護制度の仕組みが良くわかった」、「生活保護を受けるための要件は思っていたよりも厳しい」、「この地域で支給される保護費について、その具体的な金額の考え方が示されてわかりやすかった」などの感想が寄せられました。個人的には「行政は申請に来られた方を決して門前払いすることなく受け付ける」という講師の言葉が印象に残りました。

 

 続いての講義科目は「社会福祉協議会が行う権利擁護事業」でした。「日常生活自立支援事業の概要と実際」について、日進市社会福祉協議会の鈴木美知子氏にご講義いただきました。アンケートでは、「日常生活自立支援事業という言葉を初めて聞いた。とても良い事業だと思うが、この事業を知らない人はきっと多い」との率直な意見が複数寄せられました。

 

 その後は各々がワークにより、市民後見人業務日誌について、その活動報告書の書き方を学びました。基本は「5W1H」を意識して書くということでした。

 

 午後の講義では椙山女学園大学人間関係学部教授の手嶋雅史先生を講師として、「障害者を支える関係法等の知識」をテーマに、障害者権利条約や障害者虐待防止法、障害者差別解消法について学びました。講義では使用した一枚のスライドの中に、「車椅子に乗る人」と「白杖を持つ人」、そして「階段」の3つの絵がありました。先生は「この絵の中のどこに障害があると思いますか」と皆さんに問い掛けをしました。そして、障害は階段にあることを明かしました。このスライドは、障害は障害者の側にあるのではなく、社会の中にその原因があるということ示したものでした。この「医学モデル」から「社会モデル」への発想の転換に気づきを得た方も多くいらっしゃいました。

 

 そしてアンケートでは、「障害者が意見を言い行動することによって、社会が変わってきたことを知った」、「障害者が暮らしやすい社会は、皆が暮らしやすい社会である」、「自分の中にある差別意識と向き合うことが必要だ」という意見や感想が寄せられました。

 

 この日の最後に行われたグループワークでは、今日の講義を振り返り、皆さんがそれぞれ印象に残ったことを話し合いました。一番多かったのは、手嶋先生の講義の中で視聴した映像内容でした。その映像とは、ある外国のレストランで撮影されたものです。レストランで自閉症児が騒ぎ出した時、一人の男性が「みんなの迷惑だ。家に連れて帰れ」と、その家族に言い放ちました。実際には自閉症児とその家族、及びその男性は入念に演技指導を受けた役者さんだったのですが、その場に居合わせた人たちは実際にレストランに食事に来たお客さんたちで、彼らが実際にどのような行動や反応を示したのかを様々な角度から捉えた映像でした。映像の中では周囲の人たちがその男性に向かって、「迷惑を掛けているのはあなたの方よ」と口々に言い返す様子が撮影されていました。この映像を振り返り、自分がいざその場に居合わせた時、自分はいったいどのような行動をとるのだろうかと各々が想像しました。多くの方が「見て見ぬふり」をする傍観者的態度をとるのではないかと考え、なぜ自分は映像の中の人たちのような立ち振る舞いができないのかを自省するに至りました。手嶋先生は、「そこには自閉症児を自分たちの仲間だと考えるかどうか、意識の違いがある」ということを指摘しました。共生社会や差別を考えるうえで、とても示唆に富む言葉だったと思いました。

 


| 2020.10.16 Friday | 職員の業務日誌 | comments(0) |

第3期市民後見人養成研修(実務研修2)を東郷町民会館で行いました
2020.09.29 Tuesday(11:50)

 実務研修2回目の午前の科目は「民法の基礎知識」ということで、弁護士の加藤孝規先生にご講義いただきました。

 皆さんのアンケートでは、「民法と聞くととても難しいと思っていたがとても分かりやすく説明してもらってよかった」という意見が多数聞かれました。今回、民法が改正した部分の相続についても触れられ、配偶者の居住権の保護についても詳しく説明されたので、受講生からは「自分のこととして置き換え聞いていたので話が頭に入りました」という意見がありました。市民後見人として後見活動を行うにあたり、『法律に当てはめるだけではなく、本人の生活をみて相続について考えることが大切だ』という言葉がとても印象に残りました。

 午後の科目は「高齢者を支える制度」について、東郷町北部地域包括支援センターのセンター長、土井肇氏にご講義いただきました。

 介護保険の仕組みやサービスの概要について、また東郷町独自の取り組みについても説明があり、私自身はもっと詳しく知りたいと思いました。受講生の方からは、「自分自身にも役立つ、また自分の地域の包括支援センターの取り組みを知りたい」という声も聞かれました。

 

 権利擁護支援センターは、地域包括支援センターからご相談をいただき、一緒に取り組むケースも多くあります。最後に権利擁護と地域包括支援センターの役割を「権利擁護の必要性」という観点からわかりやすく説明され、「成年後見制度や日常生活自立支援事業へつながっていく説明がとても理解できた」という意見もいただきました。

 


| 2020.09.29 Tuesday | 職員の業務日誌 | comments(0) |

令和2年度成年後見セミナーを開催しました
2020.09.25 Friday(10:00)

 9月18日に尾張旭市文化会館にて令和2年度成年後見セミナーを開催しました。開催予定は6月でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期とし、その後開催が危ぶまれながらも、日にちを変更してこのたび無事に開催することができました。今回はホールの座席の間隔をあけ、ホールの扉を開放し、初の試みとしてZOOMで第1部の講演のみをライブ配信するなど、三密を避けて感染防止に十分留意しての開催でした。

 初めに尾張旭市長の森和実氏からご挨拶をいただき、次に当センターの理事長より挨拶を申し上げました。

 第1部の講演は、「後悔のない医療を受けるために」というテーマで「医療における意思決定支援」と題して、京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学教授の成本迅(なるもと じん)先生に登壇いただきました。

 本人の意思決定を尊重するためには時間をかけて信頼関係を築いていくことが大切であること、また自分自身のこととして置き換えて支援していくことが大切であるという言葉は、聴く人の心に深く沁み込み、本当の支援とは何か?と原点に立ち返ることができる大変充実した内容でした。

 講演の後は、第2部としてパネルディスカッションが行われました。パネリストは尾張旭市障がい者基幹相談支援センター長の村田健郎氏、尾張旭市地域包括支援センターの中野真紀氏、公立陶生病院の医療ソーシャルワーカーの水野大介氏、コメンテーターは成本迅先生、コーディネーターは当センター長の住田敦子というキャスティングでした。パネリストそれぞれの所属部署や職務の紹介をした後、「医療現場での意思決定支援の実際」と題したパネルディスカッションが行われ、実際の現場での意思決定支援について具体的な活動を聴くよい機会になりました。

 当日の参加者はZOOMの視聴者を含めて約150名、アンケートでも「自分に置き換えて考えることが大切と気づいた」「話し合うことの重要性に気づいた」など、たくさんの感想が寄せられました。


| 2020.09.25 Friday | 職員の業務日誌 | comments(0) |