1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< November 2020 >>






Total

Today

Yesterday
<< 第3期市民後見人養成研修(実務研修2)を東郷町民会館で行いました | main | 第3期市民後見人養成研修(実務研修4)を東郷町民会館で行いました >>

第3期市民後見人養成研修(実務研修3)を東郷町民会館で行いました
2020.10.16 Friday(17:11)

 実務研修3回目の前日、台風14号の接近により一時その開催が危ぶまれましたが、当日の朝の天候は小雨程度で風も弱まり、心配は杞憂に終わってほっとしました。

 

 さて、午前の最初の講義科目は「自治体の福祉制度」で、「生活保護制度・生活困窮者自立支援法」について、日進市役所地域福祉課福祉相談係主事の春名俊和氏にご講義いただきました。「生活保護制度の仕組みが良くわかった」、「生活保護を受けるための要件は思っていたよりも厳しい」、「この地域で支給される保護費について、その具体的な金額の考え方が示されてわかりやすかった」などの感想が寄せられました。個人的には「行政は申請に来られた方を決して門前払いすることなく受け付ける」という講師の言葉が印象に残りました。

 

 続いての講義科目は「社会福祉協議会が行う権利擁護事業」でした。「日常生活自立支援事業の概要と実際」について、日進市社会福祉協議会の鈴木美知子氏にご講義いただきました。アンケートでは、「日常生活自立支援事業という言葉を初めて聞いた。とても良い事業だと思うが、この事業を知らない人はきっと多い」との率直な意見が複数寄せられました。

 

 その後は各々がワークにより、市民後見人業務日誌について、その活動報告書の書き方を学びました。基本は「5W1H」を意識して書くということでした。

 

 午後の講義では椙山女学園大学人間関係学部教授の手嶋雅史先生を講師として、「障害者を支える関係法等の知識」をテーマに、障害者権利条約や障害者虐待防止法、障害者差別解消法について学びました。講義では使用した一枚のスライドの中に、「車椅子に乗る人」と「白杖を持つ人」、そして「階段」の3つの絵がありました。先生は「この絵の中のどこに障害があると思いますか」と皆さんに問い掛けをしました。そして、障害は階段にあることを明かしました。このスライドは、障害は障害者の側にあるのではなく、社会の中にその原因があるということ示したものでした。この「医学モデル」から「社会モデル」への発想の転換に気づきを得た方も多くいらっしゃいました。

 

 そしてアンケートでは、「障害者が意見を言い行動することによって、社会が変わってきたことを知った」、「障害者が暮らしやすい社会は、皆が暮らしやすい社会である」、「自分の中にある差別意識と向き合うことが必要だ」という意見や感想が寄せられました。

 

 この日の最後に行われたグループワークでは、今日の講義を振り返り、皆さんがそれぞれ印象に残ったことを話し合いました。一番多かったのは、手嶋先生の講義の中で視聴した映像内容でした。その映像とは、ある外国のレストランで撮影されたものです。レストランで自閉症児が騒ぎ出した時、一人の男性が「みんなの迷惑だ。家に連れて帰れ」と、その家族に言い放ちました。実際には自閉症児とその家族、及びその男性は入念に演技指導を受けた役者さんだったのですが、その場に居合わせた人たちは実際にレストランに食事に来たお客さんたちで、彼らが実際にどのような行動や反応を示したのかを様々な角度から捉えた映像でした。映像の中では周囲の人たちがその男性に向かって、「迷惑を掛けているのはあなたの方よ」と口々に言い返す様子が撮影されていました。この映像を振り返り、自分がいざその場に居合わせた時、自分はいったいどのような行動をとるのだろうかと各々が想像しました。多くの方が「見て見ぬふり」をする傍観者的態度をとるのではないかと考え、なぜ自分は映像の中の人たちのような立ち振る舞いができないのかを自省するに至りました。手嶋先生は、「そこには自閉症児を自分たちの仲間だと考えるかどうか、意識の違いがある」ということを指摘しました。共生社会や差別を考えるうえで、とても示唆に富む言葉だったと思いました。

 


| 2020.10.16 Friday | 職員の業務日誌 | comments(0) |
コメント